いちばん丈夫で、いちばん使いやすいもの
私は大学で「日本画」というものを専攻しています。
絵を描く種類の中でも「日本画」というのは他と比べても最も多くの道具を必要とする書き方のひとつです。
それが、幅広い表現を生み出し、面白いものとなるのですが・・・
道具を必要とするのは厄介なものでもあります。
道具というのは一つ一つに相性というものがあり、自分の目指したい表現に合う道具を探し当てるというのは、簡単にできるものではないからです。
ある程度使ってみないとその道具の相性はわかりませんし、
道具を揃えるのもタダではありません。
そのため時間とお金を必要とするのです。
だからこそ大学の先生はこう教えてくれます。
「自分で作りなさい」
「加工しなさい」
ナイフひとつ、パネルひとつ、ペインティングのナイフや竹ベラだって、お店に売っている状態がベストではない、と。
売っている「商品」と名のつくものには、お金の面で妥協されている部分も多いし、使いにくかったりヤワな部分があるものだと思っていた方がいい。と教えられました。
既製品をそのまま使うということは、自分の作品に合わせて道具を使う。ということではなく、道具に自分の作品を合わせていく。という最悪のパターンになりうるのです。
どんどん加工して、自分がいちばん使いやすい状態にする。
はじめは難しいかもしれないけど、これができる人は本当に強いと思います。
さらに言えば加工できない商品はクールじゃないな、と感じているこの頃です。笑