らーめんの仕込み、みたいなもんや

 

たとえ名人であっても、

 

 

本物の美味しいらーめんを作ろうと思ったら、たった1日じゃできない。

 

 

 

その前の晩とか、ひょっとすると何週間も前から「仕込み」というのをする。

 

 

 

麺を茹で、盛り付ける事より、その「仕込み」にそれぞれの職人のオリジナリティーが凝縮される。

 

 

 

絵を描くのも同じようなもんで

 

 

 

絵を描く一瞬は極端に言えば麺づくりである。

 

 

 

絵のコンセプトを考え、画材を厳選し、絵を描く場所を整えて、道具を準備し、面倒な前段階の作業に手を抜かずにやる事が「仕込み」である。

 

 

 

 

「仕込み」が一番大事なんや。ラーメンみたいなもんや。

 

 

 

 

とわたしはよく言われます。

 

 

 

これに手を抜く人は結局どこかで自分に甘えていて適当に「絵」と対峙している。

その人の絵は信頼されないし、その人のこだわりも見えない絵になってしまう。

 

 

 

日本画をやっていなければ、この前準備の大切さはこれほど分からなかったかもしれない。

 

 

感謝。感謝。